合体!JOGコンポ発進せよ!ダメ出し編

文:KEN☆KUN

[いきなり実戦投入]

今日は雪である。
しかし会社は雪ごときでは休めないから諦めて出勤するのだが雪の降る中通勤する手段を持ち合わせていない。
年に1・2回しか降らない雪のためにスタッドレスを履くような財力を持ち合わせていないのだ。
例年なら「モトコで出勤」で片付くのだが今回は「昨日組み上がったばかりのJOGコンポで出勤」することになった。

[問題点が出てくる出てくる]

出勤時は完璧なアイスヴァーンだったので超安全運転をしてたが帰り道は実走試験をしながら問題点を探してみた。
すると
1)30km/hになるとガス欠でエンストする
2)ハンドルが空転する
3)泥跳ねが想像以上に凄い
4)航続距離が短い
の4点の問題が出てきた。

[30km/h問題]

最高速度30km/h……
ノーマルモトコが無理無理35km/hで巡航できるのを考えると明らかに性能が悪くなっている。
原付の法定速度は30km/hだ!などと言われないようにJOG90を選んだ身としては最も何とかしなければならない問題だ。
原因としてまず思い付いたのがガソリンの供給不足。
モトコの燃料コックの穴径ではJOG90のエンジンを満足させられないのでは?と考え試しにJOGのノーマルタンクをモトコに積んでみる。実験だからブラケット加工はいっさい無しのニーグリップ固定。気分は「カチカチ山」だ。
しかし改善してる様子はなかった。
それならIGコイルか?

モトコのIGコイルがエンジン回転に対応しきれないと判断しJOGのIGコイルに交換したが変化なし。
この時点でほぼ全ての部品がJOGに戻ってるのになにゆえ?残る改造点はただ一つ。エアークリーナー…。こんなもんに問題があるのか?
エアクリ交換に似たようなことをした人物に相談してみる。
「BUG〜。昔YSRにファンネル付けたときってアイドリングは安定してもスロットル開けるとエンストする現象あったぁ?」
「あったよぉ。ニードル調整したら直ったよぉ」
って原因はコイツだ!!とキャブをバラしてジェットニードルを上げてガソリンを濃くする。
だがしかし!!やっぱり直らない( ̄□ ̄)
最終手段。バロンに泣き付いたらキャブのメインジェットの交換が必要だそうだ。しかしウラ技も教えてもらった。ガソリンを濃くするのと吸気量を減らすのはキャブセッティングでは表裏一体。パワーフィルターをガムテで塞いでセッティングを探すそうだ。
目からウロコだったねぇ。ガムテをペタペタ貼ってくと地道に改善の兆しが見えてきた。
タンクとIGコイルをモトコに戻しても全然OKだったからガムテープセッティングを煮詰めていく。
完璧にセッティングが出た頃には吸気面積はこんなもんになっていた。

ノーマルの吸気量っていったい……
しかしガムテープセッティングのままではあまりにもカッコ悪い。後で何とかしよう。

[ハンドル空転問題]

モトコはフロントサスが三つ又まで延びててボルトで回り止めができるのだがJOGのサスではそれはできない。
一般にモトコのエンジンスワップで一番困難と言われてるフロント周りの加工をしなかったツケが巡ってきたのだ。
いまさら分解→溶接するのはイヤなのでこのまま何とかしなければ!!
JOGのサスを三つ又に締め付けてるボルトとモトコのサス固定ボルト用の穴を繋げば固定できるのだが横向きのJOGボルトと縦向きのモトコ穴との相性は最悪。
しかし90゜L金具と高ナットと段付金具を駆使して左側は固定できた。

右側も同じ金具で作ってみたが配線が干渉するみたいだから諦める。まぁタダの回り止めだから片方で十分だろう。
配線が気になったついでにパトライトスイッチを左側に移動しハンドル延長を外して短くした。これで完璧に折り畳めるようになる。

[泥跳ね問題]

フェンダーが無いと泥が跳ねるのね(^_^;)
と当たり前のことを考えながらモトコフェンダーを取り付ける。
フロントサスの径が違うから上手く収まらない。モトコフェンダーはレアパーツなのだが切り抜いて加工。

配管取り付け金具で固定したが……かなり変!!


[航続距離問題]

モトコのタンクは2.2Lとクラス最小を誇っている。
これは持って生まれた重い十字架なのだから聖者の気持ちで全てを受け入れよう。

[再度の走行試験]

問題点は全て何とかしたから再び走って問題点を探すと……
1)左ステップが踏めない
2)バッテリーキャリアーがいきなり錆びた
3)想像以上に振動が凄い
の懸案が出てきた。

[左ステップ問題]

ガムテープセッティングのままってのも気になってたしこのままでは濾過面積が少な過ぎてすぐに目詰まりしそう。
そこで、パワーフィルターの吸気面積はそのままで途中に吸気抵抗を入れて帳尻を合わせる。

ノーマルが少ない吸気量を広い面積で濾過してるのとは逆に広い面積で濾過してから少なく吸気するようにする格好だ。
パワーフィルターの吸気管を途中で切断し塩ビ管で延長。その中に絞り管を入れてセッティングを出した。
これなら季節ごとのセッティングも絞りを交換するだけでOKだ。

[バッテリーキャリアー問題]

切りっ放しの鉄板だからそりゃ錆びるわな(^_^;)
シリコンオフで脱脂してホームセンターで198円で買ったラッカースプレーで塗装する。


[想像を絶する振動]

あらかじめ聞いてはいたのだがJOGのエンジンを使った場合かなりの振動が出るのだ。
もともと大きいエンジンの振動がリジットマウントのエンジンハンガーと言うテコを通してフレームに伝わるのだから堪らない。
この振動を「微振動」で片付けられるほどあつかましくはなれないので何とかしなければ!!
唯一思い付いた方法はエンジンをラバーマウントに改良すること。材料は東急ハンズで購入したゴム。中心に穴が明いてる円柱で380円だった。
今現在リジットマウントで使ってるワッシャーの厚さを測ると1cmと2cm。

これに合わせてゴム柱を高速切断機で切り出す。

中心の穴をハンガーボルトと同じ太さの10mmで繰り抜く。

下穴も必要無いしど真ん中を探すのも楽な穴明きゴムは便利だ。
これを組み込んでエンジンをかけると……。

しゅげ〜w('o')w!振動がぴたっと収まったq(^o^)p
エンジンラバーマウントは効果覿面v(^-^)
これなら安く済むしいろいろ応用が利きそうだ。今後の参考にしよう。

[フェンダーの交換]

モトコフェンダーのままでは余りにもカッコ悪いからちゃんと10インチのフェンダーを付ける。
今回使用するのはホンダBITEの純正品と農耕ポンプ用ホースバンドと木工用のつめ付きナット。

少々加工が必要だが所詮は新型車の純正部品。心置きなく喜々として加工する。

う〜んミラクルフィットv(^-^)

[残るは……]

U字ロックの固定だがこれも配管吊り下げ金具を加工してフレームから吊り下げる。
盗難防止はグッドライダーの条件ですとレッドバロンでも言ってるし必要だよね?

[長い道程だった]

やった!!今度こそ完成だq(^o^)p
半年の大手術を終えたモトコは心なしか少し大きくなって見えた(って正味大きくなったんだよ!!)
これからこのJOGコンポはフレームが完全に土に還るまで永遠に乗り続けて行きたいと思います。
一度カスタムバイクの楽しさを味わうと車検がいらない250ccが欲しくなるのは趣味人の悪い癖なのかな?
さて次の計画を練りつつこのレポートは終わりたいと思います。





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