雨漏り対策 その1


うちのヨタハチは旧車の、しかもオープンの御他聞にもれず雨漏りする。
まあ「旧車だから」で片付けてもよかったんだが、精神衛生上よくないので気付いた所から対策を取ることにする。

とりあえずは納車した日にすでに剥れていたウェザーストリップを何とかしよう。

基本的には剥れたところに接着剤を塗って再度ゴムを貼りつけるという手順で問題ないが、それだと元からついてた接着剤が悪さしてすぐ剥れるかもしれないので、この際ゴムをひっぺかして元の接着剤を下の塗装面ごと剥離して、再塗装後ゴムを貼りつけることにする。
で、ゴムを剥がす。

うーん、何の抵抗もなく剥れる。元はちゃんとついてたのか疑わしくなってくる。
でもって古い接着剤を塗装面ごとマイナスドライバーでガンガンはつったりワイヤーブラシでゴリゴリ削ったりペーパーでガシガシこすったりして剥がしていく。

ちなみにうちのヨタは元は青(純正色のジルコンブルーM1504)だったらしい。で、塗り直しは一回、つまり今のシルバーだけ。この時代の車にしてはとても状態が良いと言えるかもしれない。
蛇足だが、完全に鉄板剥き出しにするまで、昼過ぎから作業開始して気付いたら日がとっぷり暮れていたことを補足しておく。

これらの作業中様子を見に来た弟にフロントガラスのコーキング(雨が降るとフロントガラスのふちから雨が車内に染み出してくるのだ)と接着剤の乗りを良くするためのペーパーがけ作業を押し付ける


完全に鉄板剥き出しにしたらサビ止めの塗装をする。
今回は、父上提供の錆止めプライマー「パンドー614A」をメインで使用し、細かいところに「POR-15」を使用する。2つとも高価だが、特にPORはとんでもねー値段がするから大量に使いたくないしな。

パンドー614A
橋やガードレール、道路標識等の支柱、水槽、船舶の甲板等に使われていて、注文しないと手に入らない代物らしい。かなり効果が期待できそう。完全乾燥時間まで6時間と早いのもかなりいい感じ。

POR-15
こいつは色々なその手の雑誌でも紹介され、我々(私・KEN☆KUN)も一押しの一品。
こいつは説明書からイケてる。例えば製品の特徴の欄を読むと(以下原文より抜粋)
「POR-15対錆びペイントは、錆びた金属や風化した金属に直接塗れる塗料として開発されました。乾燥後には岩のように硬く無気孔の塗膜が形成され、欠けない、割れない剥れないという対錆びペイントとして世界一の性能を有することにより、金属を水分から半永久的に守り、再び錆びが起こるのを防ぎます。」
というように、あまりに強力でなぜか笑えてくる。使用方法や注意事項もこんな調子で、これだけで期待が持てる。完全硬化まで24時間以上かかるが、それに見合った性能を発揮する。

メインで使うパンドー614Aがスプレータイプのため(PORはハケ等で塗るタイプ)マスキングしなければならず、見た目えらい作業になってる。

塗装したら乾くまでなんもできないんで、今日はここまで。

んで翌日。んぎゃース!雨だ!さっさと作業しなければ。
乾燥した塗装面をサンドペーパーで軽くならして…と思ったけど面倒になってヤメ。ま、接着剤がつきにくいゴム側はしっかりペーパーかけてるんで大丈夫でしょう。
肝心の接着剤は「セメダインスーパーX」を使用。こいつは弟にお使い頼んだら、特長の欄に書いてある
「セメダインスーパーXは世界で初めての粘着接着機能を採用した弾性接着剤です」
という「世界で初めて」という謳い文句だけで購入。普通の接着剤の3倍くらいの値段がする。やってくれるゼ。
しかし、こいつは今まで一度も使ったことが無いため、空き缶と1個だけ転がってた謎のラジコン用タイヤにて試してみたが、車用の両面テープのごとく強力に貼りついたので、結構期待できそう。

この接着剤をゴムとボディに塗るわけだが、このゴムが複雑な形状をしてる&面積が広いためうまく塗れず、しかも接着剤が予想以上に早く硬化が始まるため、結局時間との勝負になる。きれいに塗るために色々試したんだけど結局無駄だった。努力はしたんだが。
つーわけで写真を撮る暇もなし。
そんなこんなで貼り終えたら、なるべく隙間を作らないようにするため洗濯バサミで固定。

実際ははさむまでもないほど強力に貼りついてたんだけど、まあ気持ち的に。
で後は隙間をコーキング剤で埋め込んでやればOKでしょう。
とりあえず最初に比べると、ごはんつぶとアロンアルファくらいの差がある。ま、こんだけ強力に貼りついてれば問題ないだろう。

しかしこの作業中にどんどん気になる場所が出てきてかなり先が見えない状況にある。それにどれほど対策をしても完全に雨漏りを防ぐことは不可能かもしれないが、ま、これも楽しみだと思って気長に対策していこう。



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