ステルスチューン


いい加減薄汚れていた上にサビが浮いてみすぼらしくなっていた純正マフラーだったが、ある日どこかで拾ってきた厚手のビニール袋と融合してしまい、それはそれはステキな香りとビニール製のつららができてしまったため、予定よりかなり早いがマフラーを社外品に交換した。
本当はAPEXから発売されているPSレボリューション(排圧で動くバルブにより、アイドリングの音量はノーマル以下で踏んだ時だけ快音が響くというイカしたマフラー)が欲しかったが、人気のため品薄でいつ入荷するかわからないと言われたため、仕方なく、すぐ手に入りしかも2/3ほど安価なN1マフラーを購入。
購入前は結構おとなしい音だと聞いていたが、いざ取り付けてみるとかなり激しいことになってる。なんたってちょっとアクセル開けただけで、5m先に立ってる人との会話が成り立たないし。
ロータリーは爆音になりやすいとも聞いたので「しょうがないんかな?」とも思ったが、仕方ないで片付けられるほどかわいい音量ではないので、とりあえずインナーサイレンサーを装着する。

かなり音が抑えられて、一応夜の住宅街を走っても文句が出ないと思われる音量にはなったが、個人的にインナーサイレンサーは見た目もそうだが特に音が「ポポポポポ…」なんて言ってて実に情けない。なによりも悔しい(?)。
これで我慢するしかないんだが、なんか良いものないか探していたら、会社の人が車内からワイヤーを引っ張りバルブを動かして音量を調整する、APEXの「ECV」なる製品を発見する。
まさに「これだ!」と思い、早速APEXにコンタクトを取ったが「ロータリーはレシプロに比べ排圧が高いので、お薦めしておりません」と断られてしまった。

仕方ないので何か別の手を考えようと雑誌をパラパラめくっていたら、AXIAスポーツなる会社(ショップ?)がAPEXのECVをRX−7用に改造して販売していることを発見。
まさに「これだ!」と(略)。
というわけで購入。
わかるかな?
うーん、なんかバイクの排気バルブみたい。バイクの方は自動制御でこっちは手動だがな。
もしかしてこれをうまく操作すればトルク制御が可能か?もちろん手動になるが…。

しかしこれを購入した時点で、PSレボリューションなんぞかるく買えてしまう金がかかっていることは内緒。


作業時はいかにも「これから雨が降ります」って天気だったが、他に作業時間が取れなかったんで仕方なく作業開始。ってか早く付けたかったってのが本音だが。
意味は無いが、とりあえずドアとハッチバックを全開にしといた
ちゃんとウマかけてタイヤの下にブロックまで噛ましてるんだが、やっぱり下に潜る時は怖いなぁ。

今回は雨が降るまでの言わば時間との勝負なんで、写真撮る暇もなくどんどん作業を進める。って結局雨にはざんざん振られちゃうんだけど。

って簡単に書いてるが、このECVユニットをここに押し込むための隙間作りに結構苦労した。
とりあえず仮止めしてちゃんと作動するかチェックを入れる。
…まぁ最初は素直に動いてくれんものだが。微妙に位置をずらしながらうまく動作する場所を探して本締めする。


付いてきた説明書には一部加工が必要と書いてあったが、ここまで特にそんな個所はなく「なんだラッキー」とか思ってたら謎のワッシャー状の物がぶらぶらしてる。
あぁ!マフラーアース付けるの忘れてた!しかも穴が小さくてはまんないし。チッ、やはり無加工ではだめか。
しょうがないんでヤスリでギコギコ。無理な態勢だからやたら腕がだるい。
すでに雨が降っていたが、俺は車の下で一人汗だくになりながらヤスリがけをし、ようやくはまるようになった。

ここまで取り付けて、一旦車内へ。ワイヤーを通しやすいように運転席側シートを外す作業に入る。
シートを外す手順自体は簡単なんだが、なぜか凄まじいトルクでナットが締まっているため、中々作業が進まない。
特にシート後ろのボルトがとんでもねぇトルクで締まってて、本気でビクともしない。
こやつ
CRC吹いて叩いてショック与えてレンチの柄にメガネ引っ掛けてテコの原理を利用して…外れねぇ。
ボルトの頭をナメ始めて「やっべぇなぁ」と思った頃にようやく外れた。まったく…焼きついたマフラーのボルトの方がよっぽど簡単に外れたぞ。
ちなみに作業しやすいように助手席側も外そうと思ったが、こっちはついに外れずに断念。
もういいや。これで作業を進める。
まぁ結局助手席側は何もしなくて良かったんだが。

触媒センサーの穴にECVのワイヤーを通して…って実際の取り付け作業自体はサクサク進むんだが、それ以外のことに時間取られすぎ。
取り付けた後もワイヤーを微調整してシートを戻して各ボルトを増し締めしてウマ外して…。
走行中何かにぶつけないかちょっと心配
ECVの取り付け自体は終了。車の下を覗きこむと怪しげな出っ張りが(笑)

さて、車内の操作部分を固定しようかってときにフと疑問が湧く。
「どうやって固定するんだ?」
ECVの箱の中に取り付けステ−が転がってる。
もしかして最初にワイヤーに通さなきゃいけなかった?ってことはまたワイヤー関係の作業やり直し?(((;゜Д゜))))ガクガクブルブル


…やだ。
またジャッキアップしてシート外してワイヤー外して…なんてやってられないので強硬手段に出る。
みんなの味方、金ノコ
やっぱりこういうことになるのね…。

はい、豪快に切り取り。かなり堅かったんで結構苦労した。
これでようやく取り付けできる。
で、取り付けるとこんな感じ。

あぁ、ステキすぎる!必要に応じてインナーサイレンサーを脱着してたのがアホらしく思えてくる。ビバ!ECV!
しかしこの場所はタッピングビスが立たない(クッションのような物が入ってるらしく、うまく刺さらない)んで、両面テープで固定。そのうちエアロもくっつく強力なテープで固定してやろう。


今回は単純に「インナーサイレンサーはイヤ!」ってところから生じたネタだったが、まぁ音量は何とか許せるレベルになったか?
さすがに純正並とはいかないが、インナーサイレンサーくらいの音量にはなってくれたと思う。思いたい。まぁ車内からいつでも音量を変えられるというのは素晴らしいが。
APEXやHKSからバルブ付きのマフラーが発売されているが、これを使えばどんなマフラーでも音量が調整できるようになるので、色々なマフラーが使用可能にはなった。

しかし一連のマフラー交換騒動(大げさな…)で、純正マフラーの音質の良さを改めて思い知った。これでデザインがかっこよくて、音がもうちょい自己主張してくれたら俺的に完璧だったかもしれん。
まぁ次買うマフラーの方向性は見えてきたな。




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