バッテリー再生

夜勤終了後の朝、会社の駐車場で何度目かのバッテリー上がりを経験。今使ってるバッテリーは何回も上がっているせいか、何度充電してもすぐダメになってしまう。
いいかげん何とかせなかんなぁと思うが、万年金欠病の私には買いかえるという発想はハナっから頭にない。ならば、ここは貧乏人らしく今のバッテリーを復活させるしかないでしょう、ということになった(何故?)。

しかしバッテリーを復活させるといっても具体的にどうすりゃいいんだ?と頭をひねっていたところ、私のバイブル「Old-timer」誌の別冊に小さくバッテリー復活の記事があるのを思い出した。
というわけで、今回はケルン石塚流のレストア講座にのっとりバッテリー再生をこころみてみることにする。



作業のためバッテリーを取り外す。



そしておもむろにバッテリー上部のキャップをはずし、バッテリーの電解液をプラスチック容器(今回はバケツを使用)にあける。



中からうすむらさき色ににごった電解液が出てきた。本来は無色透明のはずなんだが…。まぁそれでも思ったより汚れてはいなかった。



空になったバッテリーの容器に水を入れ、ひたすら振って電極に付いた汚れ(酸化鉛)を取り除く。これをきれいになるまで繰り返す。
非常に疲れる(炎天下の下で作業したからかもしれない)が、貧乏人たる者、こんなことでへこたれていてはいけない。この作業によって腕の筋肉や胸の筋肉等が鍛えられ憧れの逆三角形の肉体になることを夢見て、ひたすら振り続けるだけだ。
洗ってる最中、水を捨てた排水口付近に施してある亜鉛メッキが溶けて白煙と異臭が漂ったが、無視することにする。



容器をきれいになるまで洗ったら、次は電解液だ。
電解液を放置しておくと不純物が沈殿する。その上澄みをプラスチックの漏斗を使ってバッテリーに戻す。このとき丁度いい漏斗がなかったためプラスチックのコップを使用。うーん、貧乏臭くてナイス。



しかし上澄みもあまりきれいではなかったので、手持ちのコーヒーフィルターで電解液をろ過する。このろ過する速度が非常に遅く、ドモホルンリンクル(by再春館製薬)でも採取してるようだ。でもこれはこれで小学校くらいの理化の実験のようで楽しい。扱ってるのは劇薬だが。



ろ過してる(暇な)間にバッテリーの接点も磨いておく。それほど汚れていたわけではないが、まぁ気分的なもんだね。せっかくバッテリーはずしたし。



見違えるようにきれいになった電解液をバッテリーの容器に戻してやる。
このとき電解液をちょっとこぼしてしまったのだが、こぼした所ののコンクリートがシューシューいいながら泡を吹いてた。うぉーおもしれー。



あとは充電器で充電してやればOKのハズ。
だが、作業したこの日は夜勤週であったため再生作業はできたのだがバッテリーの充電が間に合わず、ケッタマッスィーン(*自転車のこと)で通勤と相成った。
この日会社の同僚達に「ヨタ君、ついに動かんくなった?」などと中傷(?)を受けるが、軽く受け流す(強がって見せる)。



さて翌日仕事から帰り、バッテリーを車に取り付けてさっそくセルを回してみる。
うむ、スムーズにエンジンがかかる。完璧。
しかし、一人で作業していたので、セルを回しながらの電圧測定が出来なかった。しばらく使ってみないとわからないが、恐らく大丈夫だろう。ダメならバッテリー強化液でも入れてみるか(バッテリー交換しろって?)。
そうそう、ヨタに取りつけるとき気付いたが、電解液を規定量きっちり入れたはずなのに、なぜかUPPER LEVELのラインを5mmほどオーバーしていた。なぜだ?。まぁ、気にしても仕方がないので、そのまま取りつけたが。

ご存知とは思うが、バッテリーの電解液の正体は希硫酸である。服に付いたらボロボロになってしまうし、目にでも入ったら失明の恐れもある。1円玉だって消えてなくなる(それは塩酸か)。くれぐれも良い子はマネしないように。





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