KEN☆KUNによる特製砲丸製作レポート。


魔砲丸


【魔砲丸を求めて】

握力修行の一つに「砲丸キャッチ」と呼ばれている種目があります。
やり方は、砲丸を持ち上げて空中で放す。そして落ちていく砲丸を上から掴み取る動作を延々と繰り返すというものです。
砲丸4K(練習用)(学校体育用品)
砲丸 7.260kg(練習用)

しかし、砲丸は鉄で出来て軽いため重量をつけると大きくなってしまい、手が大きくないと指が回らずにつかめないので(里芋をつまもうとするとツルッっと飛んでいく感じです)、小さくて重い砲丸を捜し求めていました。


【レッツDIY】

で、やっぱり鉛です。
金・劣化ウラン・タングステンと魅惑的な素材は多々あれど、現実的に使えるのは少々軽い鉛しかありませんでした。
この鉛をステンレスの中空球に封入することにします。
左からステンレス球・4kg砲丸(屋内用)・7kg砲丸
ステンレス球は東急ハンズで4000円くらいだったと思います。
並べてみると本当に小さいです。
とりあえず5kg分の魚釣り用のおもりをゲットしました。


【加工します】

鉛を入れる穴を明けます。
ボール盤でグリグリやります
穴を「あける」って「明ける」なのか「開ける」なのか「空ける」なのか意見が分かれます。
自分は「明ける」が正しいと信じていますが、今回は5mmの穴を明けて皿ドリルでバリ取りしました。

鉛を数回に分けて注ぎます。
シフトノブ製作以来のお楽しみですRadical errors参照 byBUG)
プライヤーで空き缶を保持し、バーナーで中の鉛を溶かすバランスが難しい作業なので、数回に分けて流し込みます。
昔使って余った粒鉛や鉛棒なんかも在庫処分のため封入します。

こんな失敗も多々ありました。
あわてて床一面が鉛の海に!
慎重になりすぎて入り口付近で冷えて固まる

数々の困難を乗り越えて完成したのが

これです。
しかし、計算していた重量と比べると軽すぎるし、振ってみるとカラカラ音が鳴るしで「中に空洞がある」と判断。
失敗です。


【失敗はヤケクソのもと】

一見すると隙間が無いのでこれ以上何とも出来ないんだけど、内部に空洞がある以上、全体を加熱するしかない!
ので
加熱!
全体を加熱してみました。

数分後、液状化した鉛が膨張してオーバーフローしてきたので限界と判断します。
あふれそうな鉛。多少溢れ出たが写真に撮れませんでした。

冷えたところで出来た隙間に鉛を流し込みます。
画的には地味ですが


【仕上げに研き込む】

多少溢れた鉛をタガネではつり、コンロとバーナーで付いた焼け色やおこげを耐水ペーパーで磨きました。
#400くらいで充分かな?


【一応完成】

完成した魔砲丸と他の砲丸を比較すると

魔砲丸が5.6kg。計算だと10kg超だったんだが、おかしいな?
屋内用4kg砲丸が4kg。素晴らしい精度です。
7.260kg(16ポンド)砲丸が7.4kg。これも許容範囲かと。

7kg砲丸に1.8kg及ばない!
さすが砲丸!普及率46%(プレステよりちょっと低いくらい・総務省調べ)は伊達じゃなかった!


【目指すは天】

独りでの撮影に限界を感じる今日この頃
さっそく砲丸キャッチをやってみました。
しかし、大きさが小さいことと、何よりも軽いこともあって4kg砲丸と同じ感覚で出来てしまいます。
イメージとしてはもっと重たくても指が掛かるから大丈夫だと思うのですが「7kg砲丸は大きすぎてキャッチできない」ってことを証明することはできませんでした。

素材の見直しを含めて課題が残る魔砲丸製作でした。







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