提供:KEN☆KUN氏


通常この手の落書はサイケデリックな、まさにストリートな感じのものが多いんですが、こいつは一味も二味も違います。というか最初から向いてる方向が違いすぎます。
劇画チックであり、またどことなく浮世絵チックなその鋭い眼光は、何か哲学的なものすら漂ってきます。
しかしなぜこやつは目・鼻・眉毛しか描かれていないのか?素人目には不完全な作品としか写らないかもしれないです。だが、ちょっと考えてみて下さい。
例えばミロのビーナス。あのあまりに有名な像も両腕が欠けている、いわゆる「不完全な作品」です。そして不完全であるがゆえに人々の想像を掻き立て、そして愛されているのかも知れません。
転じてこのぬりかべを見てみると、確かに口や耳等全然パーツが足りませんが、その分自分の中でどんどん想像を膨らませていくことができるかと思います。
その意思の強さを表す太い眉。その下の厳しい眼光と力強く男らしい鼻。これらのパーツはどのような輪郭の顔に付いているのか?などと想像するとき、このぬりかべは「ミロのビーナス」に匹敵する存在となるのです。



え〜と、これぐらいで止めといた方がいいですかね?これ以上なんか書くと、いろんな美術団体から刺客が送られそうです。
しかしかっこいい(笑)。普通こんなの描こうとは思わないんではないかと。
この劇画チックであり、またどことなく浮世絵チックな(ふりだしに戻る)。





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